1/80相模鉄道ED10型 

床下には抵抗器が賑やかに並んでいます。

神奈川県横浜市の中心から北西部の海老名市に至る相模鉄道には、4輌のED10型電気機関車が在籍します。昭和26年に最初のED11が東洋工機にて製作され、翌年27年にED12が増備されました。しばらく間をおいて増備されたED13,14は、その姿に多少の変化が見られます。全車に共通していることは、両端にデッキを備え、妻面に乗務員で出入り口を設けていることです。東洋工機独特の丸みを帯びた車体は側板の裾まで丸く絞り込まれています。デッキの大きさや形態は車体に対しとてもバランスがよく、整ったデザインといえます。台車や電装部品を旧型電車より流用しており、実に模型的な車両です。重連運転が基本で、両端には総活用のエアホースとジャンパ栓を備えています。運転区間が限られるため方向転換の必要がなく、片栓タイプとなっています。本キットの11号と12号は、何故か第1エンドが横浜側と海老名側に分かれており、デッキや列車無線アンテナの配置も送信用と受信用がそれぞれ逆に設置されています。一見ややこしいこれらのことは、重連の際に大型の送信用アンテナが横浜側(同方向)になるように連結すれば、デッキのエアホースやジャンパ栓もおのずと合致することになります。製造当初はグレイ塗装であった車体もブドウ色に変更され、デッキ付機関車の重連という夢のような光景を見ることが出来ました。主な業務であった米軍の航空燃料輸送はすでに終了して、事業用車両や新造車両の輸送に使用されていましたが、2007年保存用にED11を残して他は廃車されました。 

ポーター・ケ500

1/80ナロー(9ミリゲージ)


井笠コッペル7号

1/80ナロー(9ミリゲージ)

井笠ボギー客車ホハ1

1/80ナロー(9ミリゲージ)